海へ行きましょう

猫の肉球の感触を楽しむような、そんなブログを本当は書きたいのだが

最低で最高なヒッチハイク 東京→長野③

なぜかクリスマスイブに1人でケーキを2個食べることになって、ウケています。


みなさまこんばんは。どのようなクリスマスイブをお過ごしでしょうか?

ヒッチハイクの旅、最終回です。ハハ……もはやヒッチハイクしたのいつだっけ? という感じがあるのも否めないですが、元気にやっていきましょー!

 


さて、山梨県にある双葉SA(行先は長野、あともうちょっと!)でトラック運転手のおっちゃんと兄ちゃん2人組に出会い、向かう方向が同じだったおっちゃんに乗せてもらえることになったのであった。


どうやらこのおっちゃんと兄ちゃんはトラック運転手仲間で、めちゃめちゃ仲良しらしく、よくSAで待ち合わせをして一緒にご飯を食べたり話したりしてるそうだ。私たちが会ったときも2人はご飯を食べるために集合していた。そして別れがたくて、食べ終わった後も1時間以上話し込んでいたらしい。マブすぎて眩しいッ(死語)。


兄ちゃんのトラックはこれから東京に向かうので、お別れだった。しかし、あたたかい飲み物をくれたし、一度乗せるのを断った後に考え直して話しかけてくれた。感謝です、ということで恒例の記念写真撮影に入る。

 


以下、Yが撮ってくれた1枚目の写真。

 

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いやこれは密会を『FRIDAY』に撮られちゃったやつ~! 最悪な写真だ。

 


確認してやや笑った私たち。まあ、Yにもう少し頑張って腕を伸ばしてもらい、いい感じの写真も撮りましたよ。

 

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さてさて、兄ちゃんと別れ、おっちゃんのトラックに乗せてもらう……んだけど、ガチの大型トラック。

「でか!!!! なにこれ、でっか!!!!!!」という言葉を馬鹿みたいに繰り返すしかない。これはワクワクする!!!

 

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写真はイメージだけど、こんな感じ。象×5体、くらいの大きさ。


Yも私も、人生で初めて大型トラックに乗ることになった。というか、運転席と助手席しかないイメージだけど2人も乗れるのかな? 大丈夫か? とすごい思った。そしてそんな気持ちを抱えたまんま私は運転席に乗り込んだ。

が、ドアをくぐった瞬間、予想以上の広さに「おお!」と驚きの声をあげた。

 

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またまたイメージだけどこんな感じ。想像していたよりも広いし、天井も高い。

軽食やDVDや、はたまたお風呂セットまで置いてあり、ちょっとした部屋のようだった。

 


Y「これは暮らせますね~」

おっちゃん「必要最低限のものは全部そろえてるよ」

私「すごい」

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部屋っぽくないですか。

 

 

イエーイ出発レッツゴー!

乗り心地は静かで、良い感じ。フロントガラスも大きく、臨場感があってアトラクションのような気すらした。


するとおっちゃんが、「彼氏いるの? ヒッチハイクなんてして心配するんじゃない? いや~、俺が彼氏だったらさせたくないけどなあ(笑) 行先長野だろ? で、どこから来たんだっけ、おお東京か。ってことはもし車持ってたとしたら、俺だったら長野まで、それが厳しかったら最悪山梨の駅まで送ってってやるけどな。だって東京から長野まで自分の車だったら3時間半とかで行けるとして、往復で7時間だろ? 仕事とか学校があったとしても夜7時くらいに東京出発したら深夜2時とかには帰ってこられるわけじゃん? 俺が彼氏だったら心配だし、それくらいはしてやるけどなあ~(笑) 何もしないで心配だけしてるのは嫌だし、彼女のためだったらそんくらいしてやるな!」と、言った。

 

うん……おっちゃん、すごい優しい、優しいよ……。

だけど、私たちは、ヒッチハイクがしたかったんや……。

そこまでしてくれたらそれはもう、ヒッチハイクでもなんでもなくなってしまうんや……。


と、思ったけれど、おっちゃんは「充電するか?」と気遣ってくれるなどとにかく優しかったので、もう、反論はいいね……という流れになりました。

 


さて、そんなこんなで諏訪SAに到着!

長野県に突入や~。


そしてここで、というかトラック中で、私たちは行き先として予約をしていた長野市(諏訪SAから1時間くらいかかる)の1166というゲストハウスに行くのは諦めた。もう21時のチェックインには間に合わない。


そこで、ビジネスホテルに泊まるにしてもラブホテルに泊まるにしても他のゲストハウスに行くにしてもなんでもいいからとりあえず高速から下りて考えよう、とYと私は決め、諏訪SAから歩いて一般道に下りることにした。

それをおっちゃんに相談すると、一般道には下りられるけど、その道のりが暗すぎてやばいということで、まさかまさかの一緒に同行してくれることになった。

どこまでも優しすぎるな……。


歩くこと約15分。

意外と長かったし、途中本当に暗すぎて「こっ、これは、黄泉の世界へ向かうトンネル……!きゃーーーーーー!!!!!」と言ってしまうくらい闇に包まれたトンネルも登場した。


はあはあ……。

そして、大きめの一般道の片隅に建つファミマに3人は無事到着したのだった。ファミマの明るさぱねえ。


ああ、本当におっちゃんには感謝しかなかった。

そこで私はリュックサックからおもむろにキットカットを取りだし、「ぜひ、もらってやってください!」と差し出したのだが、「いいよいいよ自分らで食べな(笑)」と断られてしまった。ガビーン


本当にこのヒッチハイクの旅ではキットカットは役に立たなかった。おっちゃんに差し出す前も、乗せてくれた方々に渡していたが不評だった。いやあ、お礼の品としてキットカットを選んだのはセンスが悪すぎたなと、マジで唯一反省しているので、今後このブログを参考にしてヒッチハイクをしてみようという人は気をつけてくださいね(いない)。


そして最後におっちゃんと写真をパシャリ。ちなみに疲れてて、若者への一言は聞くのを忘れてしまいました。不覚です!

 

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いや湖ちっさ。


さておっちゃんを見送り、Yと私はとりあえずファミマで夜ご飯を買うことにした。

で、夜ご飯を買い終えて外に再び出るも、2人ともなんかやる気が出ない。なんと、長野までヒッチハイクで来れた! ということで、私たちは既に達成感に包まれてしまったのであった。


ファミマのビニル袋を手にしたYと私は顔を見合わせ、微笑みあった。

 


キットカットでも、食べようか」


なんと心のゆるみ切った小休憩だったことだろうか。宿を見つけて到着してからにしなさいと、冷静な人物がいたら確実に怒られていたと思うが、残念ながら冷静な人物はいなかった。

だけど、5分くらいぼーっとしたあとYと私は、「さすがに動こう! 頑張ろう!」と再び一致団結した。

 


行先はファミマから車でなら15分ほどの場所にある、マスヤゲストハウスという宿に決めた。

そして今考えると恐ろしいのだけど、この時点(21:15)でまだマスヤゲストハウス(22:00最終チェックイン)に電話して予約状況を確認していなかった。結果としてはこの後電話してベッドを予約できたのだけど、最後の2ベットだったみたいで、つくづく運だけは本当に良いなと思った。下手したら野宿だったかもしれない……。

 


さて、ファミマを利用する人はけっこういて、直接話しかければ乗せてくれる人もいるだろうという感じだった。


ある1人の男性が車を停め、ファミマに入った。

ちょっと気弱な優しそうな人に見えたので、私は「あの人に行くわ」とYに言った。

が、Yは「待って」と鋭い声で言った。「何事や!?」と私。


「あの人、エロ本読んでる」

顔をしかめながらYは言った。


私は「やめようか」と、言った。


ということでYと私は広めの駐車場をまたウロウロ。すると、喫煙コーナーに1人の男性がいた。

「話しかけよう!」とY。だがなかなか話しかけようとしない。「くそっ! またわしか!こんにゃろ~(古い)」と若干思ったけど、もう行くしかないので「すみませ~ん」と私は一服している男性に話しかけた。


「下諏訪にあるゲストハウスに行きたくて、もし良かったら乗せて行ってくれないでしょうか……」


「……んぁあ~ん?」

 

 

 

あああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーー!!!!!!

なんかやばい人に話しかけてしまったーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!

 


と、思った。

だって目は心なしかとろんとしており、話しかけて返ってきた第一声が、「……んぁあ~ん?」ですよ?

 


終わった! 怖い!  これは、ちょっとやばいかもしれない!

と、危険信号が点滅したので、「あ、でも迷惑ですよね、大丈夫です」と言い、私は退散しようとした。が、「いや、乗せて行ってもいいよ」と返事をもらった。しかも、今度は喋り方もいたって普通だった。

 


あれ……全然普通の人……?

 


そして、結局、乗せてもらった。トランクには車椅子が乗せてあった。誰かの介護をしている人なのだろうか。


また、車内にはあるサッカーチームの旗が飾ってあった。ラジオが流れていた。


男性とは、車内で穏やかに話した。気さくで良い人だった。

 

 

男性とYが談笑している間、私は、「バカバカバカバカ!」と思い自分の頭を叩きたくなっていた。というのも、きちんと考えてみると、この男性はたとえば、仕事と家庭と介護に日々精を出していて、夜1人でコンビニに寄って一服する時間が数少ないほっとできる時間なのかもしれず、何も考えずにぼーっとしていたから目がとろんとしていたのかもしれない。さらに、「車乗せてください!」なんて言い出す女子大生が現れるなんて思ってもいないはずであり、「……んぁあ~ん?」という第一声も、考えてみればそこまで変ではない。むしろ変なのは夜に車も持たず長野をふらふらしている私たちのほうである!


一瞬でも、「やばい人だ!」と思ってしまって、「バカバカバカバカ!」という心境だったのだ。


まあ自衛は大事なので、自分を責めることではないけれど、なんだかシュンとしてしまったのだよ〜。


さて、別れ際に写真をまたパシャリ。

 

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マスヤゲストハウスの近くまで送ってくれた。はああ、ありがとうございました( ;∀;)  そして、早まった判断をしそうになり大変失礼いたしました……。

 

 

 

そして、

ついに、

てくてくてくてく……、

歩くこと約5分。

とうとう!

長野県諏訪郡にある、

マスやゲストハウスに、

到着しましたーーー!!!!!(≧∇≦)

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ああ、ここまで来るのにいろんな意味で大変だった(笑)

 

 

 

そんでこのマスヤゲストハウスがまた、素敵すぎたのであるが、それはまた夢の中のお話。

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ちなみに帰りはバスで帰りましたとさ。

 

ではでは、メリークリスマス🎄