海へ行きましょう

猫の肉球の感触を楽しむような、そんなブログを本当は書きたいのだが

心因性のえずき

寒くなってきたせいか、うつの大波が押し寄せて来ていて、かなり寝込んでいる。最近はストレッチを2週間くらい継続できていたし、新しいことにもチャレンジしていたし、うつっぽい性質があるのも個性の一つだと開き直れていただけに、ショックが大きかった。

 

22日から習慣にしていたストレッチができなくなった。

23日はとても久しぶりに昼過ぎまで起きれなかった。

24日はなんとか昼前に起きて、友だちとカレーを食べてからカフェに行って抹茶ラテを飲みながら話した。その後精神科に行って、障害者手帳を申請するために必要な診断書を手に入れた。6600円もした。

25日は大学の友人らとの約束をキャンセルして、夜までベッドにいた。

26日は付き合っている人との約束をキャンセルして、夜までベッドにいた。

そして今日、27日も15時ごろまでベッドにいて、そこからご飯を食べて図書館に行った。

 

やはり「冬季うつ」なのだろうか。母親の友人でうつを持っている方も、今調子を崩しているらしい。

私は3ヶ月ほど前から、薬は漢方だけを飲んでいたのだけど、おとといからミルタザピンとロラゼパムの服用をはじめた。とりあえずめっちゃ寝てる。

 

うつにやられている時は特に、LINEやInstagramの DMを返せなくなる。今回も、せっかく会社の同期が久しぶりに連絡をくれたのに、即レスできなくて会えなかった。とは言っても、休職していることに負い目を感じているから、会うことになったとしても緊張はしたと思う。でも嬉しかったから、気楽な気持ちで会いたかった。

 

さて、タイトルの「心因性のえずき」について少し書きたいと思う。

私は昨年の今くらいの時期(11〜12月)から、ストレスとうつで食べ物を食べることができなくなってしまった。まだなんとか会社で働いていたけれど、死刑囚が絞首台に連れて行かれるような気持ちで毎日電車に揺られていた。12月に当時付き合っていた人がクリスマス記念にオシャレなランチに連れて行ってくれたのだけど、私は食べられる気がせず、店の前に着いて、「多分食べられない」と泣き言を言ったけれど、「残せば大丈夫」と言われて、私もせっかく予約してくれたから悪いとも思い、死に物狂いで、次々と出て来るとっても素敵な美味しそうなコース料理を押し込んだ。無事に食べ終わったけれど、本当に具合が悪くなって、会社の救護室で仕事が始まるまで横になっていた。その時にお店で撮った記念写真を見ると、意外と元気そうな自分が写っていて、見た目でわからないことっていっぱいあるんだなと思った。

 

昨年の11月頃から、だいたい今年の3月くらいまで、食べ物が食べられなくなってかなり痩せた。それ以降は意識的に食べるようにして、痩せないように気をつけている。拒食症が、精神疾患の中で死に至る確率がもっとも高いと聞いたことがあるが、なるほど、と思う。食べることは生きることで、食べることを体が拒否するということは、体がもう生きたくないと言っているということだから。

 

食べることは生きること。生きることは人と会うこと。つまり、人と会うことと食べることも密接なつながりを持っている。

人と会うことの中には、多くの場合、食事を一緒にすることが含まれている。それはほとんど当たり前のことと言ってもいい。でも世の中には当たり前のことなんて本当は一つもなくて、今の私にとって、人とご飯を食べることは当たり前にできることじゃなくなっている。

 

ご飯を食べられなくなった経験を経て、私には「もしかしたらご飯が食べられないかもしれない」という不安が頭の中に巣食うようになった。また、こっちのほうがもっと悪影響を及ぼすのだが、本当はご飯を食べたくないと思っていても、人と会うからご飯を食べなければいけない、と思うことが増えた。

こういう時は無理してご飯を食べなくていいと思うのだけど、人に心配をかけたくないという気持ちから、無理してご飯を食べてしまう。「無理しないで」と言ってくれる人はいると思うのだけど、本当に、一口も食べられないのだ。それはさすがに心配するでしょ? そうなると、遊びの予定が台無しになってしまう(ような気がする)。

 

こういう感じで、本当は食べたくないのに、強靭な意志の力でご飯を食べることを続けていたら、ついに体がボイコットするようになった。

もう無理させないで! というように。

 

何が起きたかというと、日常的に「オエッ」と嗚咽が出るようになってしまった。ご飯のことを想像したり、ご飯の匂いを嗅いだりすると出る。さらには、ただ外を歩いているときや、レジで店員さんとやり取りするときなんかにも出る。最近は、歌っている途中に吐きそうになって、歌い続けられなくなることもある。先週歌舞伎を観に行ったのだけど、ああいう舞台には私は立てないなと悲しくなってしまった。合唱や歌うことは好きだから、舞台に立つことはないにしても、人前で嗚咽が止まらなくなるのは嫌だ。

 

これらの吐き気は、だいたい「やばい来そう」と思うとやって来る。つまり、心の問題なんだと思う。だから、「心因性の吐き気」。

半夏瀉心湯という漢方がかなり効いて、お守りみたいに持ち歩いているが、たまにそれを忘れるとそのときも「やばい!」となって吐きそうになる。

 

「今日は大丈夫だった」という成功体験を地道に積んでいくことが、きっと唯一の解決の道なのかなと思う。

 

 

自分に嘘をつかず、心の声に従う。それが人生のコンパス。